アンデットガールマーダーファルス2 青崎有吾

純粋にワクワクする読み物として面白かった。
ホームズ、ルパンなどの知能と論理の一幕と人外たちの戦闘っていう一冊で物語の様相を変えるまさにファルスにふさわしい作品です。

もう本格ミステリとかの枠とかそんなことすら、気にしてられないくらい面白かった。
前半はホームズとルパンに怪物一行による古式ゆかしい怪盗もので、それがミステリものとしてワクワクしちゃいます。
ミステリの面白さを短い中にいろいろぶち込み、ミステリ初心者の感覚に戻れました。

後半は、教授一味も乱入し、血湧き肉躍るような戦闘があらゆる方向で繰り広げられる。
視点ごとに攻守入れ替えなんて当たり前。ぐちゃぐちゃに入り乱れる。

今年読んだ作品の中で一番面白い、エンタメでした。

そして青崎有吾の平成のクイーンとはまた違う一面が現れました。

絶賛です。次のこのシリーズも館シリーズも楽しみです。

ただ、西尾維新のようにミステリから離れないでほしいです。

アンデッドガール・マーダーファルス 2 (講談社タイガ)