2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

黒猫の約束あるいは遡行未来 森晶麿

このシリーズやっぱり面白いなあ。敷居が高い雰囲気はありますが、読み出したら止まらなくなるし、二つの物語が絡み合い、一つの物語に到達する。なかなかいいミステリを読んだ。あと、黒猫と付き人の話しをうまく書いていていい感じ。

推理は一日二時間まで 霧舎巧

最初の話し読んだら、微妙でしたが、二話以降はさすがの霧舎巧。ミステリとしては殺人はないけど、いろいろなミステリテクニック使いながら面白い道具立にしている。そしてある意味ネットを使いながらミステリに仕立てた。強引ながら…

悪魔を憐れむ 西澤保彦

大満足のタックシリーズの短編集でした。「無間呪縛」ああ、懐かしくなるくらい、昔の西澤保彦の匠千暁シリーズの感覚になりました。タックの一人称により展開していく物語と事件のあまりにも重くて気持ち悪い人間心理の真実。最近の西澤保彦にない胸糞悪さ…