2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

君の名は

書きたいことはたくさんあります。まず、オープニングから入れ替わりに気づくまで、そっから進む物語は楽しかった。 そして中盤に、この物語の根幹が明らかになり、ゾクゾクしました。 隕石落下により街がなくなり、みつはとたきは時間軸三年のズレがあるこ…

河原町ルヴォワール 円居挽

どんでん返しの連続ではなかったがこの作品の全てが最後にデカイどんでん返しに繋がってる。円居挽。今年一番好きになり、来年以降も追うと決めた作家の一人になりました。 特に、中盤何かに違和感があり、?が連続してきた中に最終章で全てを一気にひっくり…

アンデットガールマーダーファルス2 青崎有吾

純粋にワクワクする読み物として面白かった。ホームズ、ルパンなどの知能と論理の一幕と人外たちの戦闘っていう一冊で物語の様相を変えるまさにファルスにふさわしい作品です。 もう本格ミステリとかの枠とかそんなことすら、気にしてられないくらい面白かっ…

星読島に星は流れた 久住四季

久住四季久々の作品ですが、大仕掛けで、さすが久住四季ですね。読みものとして、窮屈な雰囲気の小説ではなく、ロジックに絡み取られることもなく、飄々とした作品ですね。 トリックスターズシリーズから読んでいるから、この人の飄々とした語り口から大仕掛…

倒叙の四季 破られたトリック 深水黎一郎

倒叙ものの本格ミステリ連作集です。四作品入っていますが、いずれも、実行から始まり、捜査の過程でサスペンスが盛り上がり、解決編で終わる。美しいミステリ連作集でした。最後はすべてを瞬一郎が解決しますが、海埜の優秀さを示した好作品ですね。久々に…

アンデットガール・マーダーファルス 青崎有吾

シリーズ一作目としては、掴みは最高の作品でした。 二作の中編が収録されていますが、怪物が実在する世界での事件をロジックにより、解決するが、いかにロジックにより解決されても、ぞくっとするような真実が明かされてしまう。 それを解くべき探偵たちも…

烏丸ルヴォワール 円居挽

キングレオと、シャーロックノートシリーズを読んで、もう一度ルヴォワールシリーズを読んでみようと烏丸ルヴォワールを読んで見ました。 一作目の硬さが全然なくて物語としてはもうスラスラと読める。ロジックだけではない、騙しのための文章が二回三回出て…