アンデットガール・マーダーファルス 青崎有吾
シリーズ一作目としては、掴みは最高の作品でした。
二作の中編が収録されていますが、怪物が実在する世界での事件をロジックにより、解決するが、いかにロジックにより解決されても、ぞくっとするような真実が明かされてしまう。
それを解くべき探偵たちもまた怪物たち。
その異世界の中でミステリを成立させ、なおかつミステリ黄金期前後の人物を登場させてしまうのは、なかなかニヤニヤ出来ますね。
青崎有吾の新たな一面ですが、裏染シリーズのオタク気質の発露は各方面に向かっていて、なおかつ裏染シリーズは登場人物の関係をドロドロしたものにせず、ラノベ的な雰囲気でハーレムチックにしている。いろいろなつながりを作っている。
この作品は、二人プラス記者がレギュラーぽく、人間関係作っていず、舞台と事件だけで関係する。